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21話 点と点

last update Last Updated: 2026-02-10 07:39:58

どうやって高嶺遼大に接触するか、考えを巡らせていると、スマホが鳴る。見れば画面には母の名前。

愛沢幸子

ふと嫌な予感がする。母から連絡が入る事なんて、そうそう無い。電話に出る。

「もしもし、くるみちゃん」

母が声を潜めている。

「どうしたの?」

そう聞くと母が言う。

「佐伯燈が御屋敷に戻って来てるのよ」

そう言われて私は佐伯家の方向を見る。私が今、住んでいる森崎家からは目と鼻の距離。

「それで?」

そう聞くと母が言う。

「久遠湊が佐伯燈に話があるって言ってるそうよ」

湊が燈に話がある……そう言われて考える。何についての話なんだろう。湊のあの感じだとよりを戻したいとか、そんな話のような気がする。

「今、佐伯燈は自分の部屋で何かを探しているようなの」

そう言われても私は全く気にはならなかった。だって佐伯家には何の証拠も置いてないから。

「くるみちゃん、私たち、大丈夫かしら」

母にそう言われて私は笑う。

「大丈夫よ、佐伯家には何にも無いじゃない」

その時だった。ガサガサと急に音がして、くぐもった声が聞こえて来る。

~誰と話してる?~

男の声だ。この声……聞き覚えがある。

~いえ、何でも無い
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